吾輩は吾輩である

どこかに理解者いるのかな

通院先を見つけた

福利厚生の病院に行って、精神科医とカウンセラーに会った。

 

会社の健康保険がやっている病院。

以前派遣社員だった頃に数回健康診断を受けに来たことがある場所。

市役所やナースコールみたいな大きなカウンターがあって

小さな部屋に各科の医師が待機してる臨時診察という形態。

デスクで仕事している人たちも目に入る。

曜日によって診察科目が変わるようだ。

入館時には保険証のQRコードを読み取るとモニターに個人情報が表示されるという

画期的なシステムで管理された場所だった。

 

今まで行った心療内科と違って、事前のアンケート用紙みたいのはなくて

淡々と話を聞いて相槌を打ってアナログでカルテに書き込んでいき

私はもう鬱であることを前提に診察が進んで行ってた。

医師の感情はそんなに感じることなく

興味の矛先は主に以前通ってた病院名と医師の名前と薬名だった印象。

ある程度の医者と傾向を把握しているとでも言うのだろうか。

「今のあなたに何が必要か」ということを

私の希望と医師の判断を絡めて検討していく感じで嫌ではなかった。

 

今まで飲んでた薬や今回処方された薬の性質を説明されながら

「まず鬱を治すところから始めた方がいい」って

精神安定剤ではなく抗うつ剤を処方したい旨を述べられる。

本当は仕事も休んで一旦しっかり集中療養した方がいいとも言われたけど

私自身はまだそこまでの重症とは思ってないのでそれは断った。

 

アルプラゾラムソラナックス)は悪化しただけだったこと

長年の頓服でレキソタンに安心感があることを告げた上で

ミルタザピン(リフレックス)を処方された。

お守りのレキソタンも頓服用にくれたけど

ジェネリック化でブロマゼパムってやつになっていた。

なんかやだな。レキソタンレキソタンのままがいいな。

 

以前つけていたカウンセラーは40代くらいの化粧ばっちりな女性だったけど

ここで私を迎え入れてくれたのはおじいちゃんだった。

優しかった。

毎日どんよりしてること、色んな人間関係に疲れたこと

通院先探すのがもうしんどいこと

前回行った病院の先生とバトルしたこと

全部は話しきれなかったけど「先生聞いて、あのねあのね」って気持ちで

吹き出すように自分のことを話した。

 

カウンセラーのおじいちゃんは

「あなたの意思を尊重して受け入れるから」とか

「あなたは敏感に色んなことを感じ取りやすい」とか

「繊細で傷つきやすいんだね」とか「それは辛かったね」とか

「気に入れば今後もこのくらいの時間は話しを聞いてあげられるから」とか

傷つけないように守ってあげるから大丈夫だよ、みたいなことを言った。

 

やっと心を休められる人に出逢えたと思ったら、安心して泣いてしまった。

こちらのリアクションを求める時は「OK?」って言うおじいちゃんに

涙を拭いながら無言でこくこく頷いて「お願いします」って告げて

これからしばらくこの人の元に通うことを決めた。

 

診察30分+カウンセリング30分+処方のお会計がまさかの790円。

健康保険管轄の病院の自費負担の少なさ凄すぎる。

普通は初診3800円+カウンセリング5000円+処方1200円くらいで1万いくよね。

カウンセリング費用の高さを懸念して足踏みしていた私に

無料でやってくれるこの制度は非常にありがたい。

マッサージして凝りがほぐれるとか分かりやすい成果が約束されるわけじゃなく

話を聞いて貰ったりアドバイスを受けたり検査することに

本当にそれだけの価値があるのかって考えると30分5000円って勇気がいる値段。

 

ただ、正式な病院じゃないからここでは週に1度しか診察をやっていなくて

どうしても勤務時間中に来ないといけない。

往復1時間、診察に1時間、+待ち時間を考えると普通に半日近く離席してしまう。

そもそも職場に事情を説明したくないから

隠しながら通うのはなかなか難しい。

 

しかも待望の昇格宣告を受けていて切り替えの4月が間近、面談も近日行われるのに

今療養をほのめかすのはそれが流れるリスクが高い。

なんせ「君は休職期間があったからそれを加味しての評価」として

仕事ぶりではなく不安定であることを理由に評価を下されてきていて

私としてはやっとの想いで勝ち取った信頼でもあるのだ。

まぁ不安定なのが現実なんだけど…隠したい。

 

この先生が気に入って夜とか土曜に診て貰いたいなら先生の診療所へ通う手もあるけど

そっちは健康保険外だから正規のお値段という天秤。

うーん、やっぱり費用の差は大きいかな…。

なにか適当にぼかしながら数回乗り切って

昇格確定するまでは濁しながら通う方向で考えよう。。

 

処方されたお薬の効果は別の記事にて。