吾輩は吾輩である

どこかに理解者いるのかな

許せない記憶

少し落ち着いたので言葉にする。

本当にぐじゅぐじゅしている時は文章が書けない。

Twitterのように短文でまき散らすことは出来るけど。

あれこれ気にしてうまく吐き出す場所を見失っているような気もする。

 

先日、祖父母の法事の開催を告げられた。

コロナを懸念して子供に何かあったら困るから子供のいる家は不参加で

大人だけでやると言う。

姪と甥に会えるのが幸いな親族の集まりにそれを抜かれたら更に気が重い。

数日経って、やっぱり大人も参加を見送ろうという母の言葉に安堵して

シングルな私も不参加にすることとした。

ここまでは良かった。

 

叔父の家にお坊さんを呼んで、そこに従妹が集まり

Facetimeで母と父と妹と姪が参加していたことがあとで分かった。

強い参加希望の意思がなかったとは言え

事前に誘われもしなかった疎外感に少々の苛立ちを感じた。

集まらないことになったとしか聞かされてなかった裏で皆が集まっていたっていう。

従妹と叔父の家は都心同士だからアクセスがいいにしても

妹が姪を連れて3時間かけて母の元に帰省していることが解せず

コロナを理由に法事参加を拒否したのになんで実家に集合しているのか。

孫の面倒を祖母が見るケースは珍しくないし

それによって育児の負担を減らせるというのは分かるんだけど

私とのコミュニケーションに比べて大差あることに嫉妬しないと言えば嘘だ。

 

私が今の家に引っ越した時

一人暮らしにしては広い3DKだしお客さん用の布団もあるから

引退した父との二人暮らしに息が詰まるなら泊まりにおいでと言ったことがあった。

でも口先だけで結局一度も来ない。

逢いに来る理由がないと考えてるならそれでいいけど

妹の家には何度も行っている母。

その分私は距離を感じて心を閉ざしていくだけだ。

 

妹は姉の私に一切頼らない。

元々ドライなので悩み相談するような関係ではない。

だから姪に何が起きてるかなんて私は何も知らなかった。

今年小学生になった姪は入学早々コロナの影響で休校になり

早く新しいお友達と会いたいのに会えないのがストレスだとは聞いてたけど

モンスター先生とトラブルになって登校拒否していることは聞いてなかった。

 

その経緯を確認もせず勝手に全部把握済みと思いこんだ母が

「さっき姪ちゃん帰った。カウンセリングして転校も視野に入れているみたい」

とだけ私にLINEしてきたので何が何やらで混乱。

ここまでの流れ一切話題にあがらず疎遠だったのに突然なんなんだ。

説明を求めると、いかに姪が可哀想かを論点に語る母。

 

「先生に羽交い絞めにされて大泣きで過呼吸まで起こして大変だったらしい」

 

そりゃ大変なんだろうな。

余程ロクでもない先生に当たっちゃったか

姪ちゃんの聞き分けが悪すぎて大人たちが手こずってるかだろう。

でもそれを母から聞かされたことが胸糞悪くて私は反撃してしまった。

 

「ママとの喧嘩で私も毎日大泣きして過呼吸になってたけど」

 

蘇る悪夢。

許せない怒り。

ありありと、当時の景色と感情を思い出す。

これ以上私の世界を壊しに来るなと背中で力いっぱいドアを押すのに

力づくでこじあけようとされて、たゆむ弱いドア。

 

自分ではあんなに毎日私を加害した癖に

なに他人事引っ張り出して被害者の私に「大変だったのよ!」って騒げるの?

あんたはその大変なことを私に毎日してたじゃない。

「喧嘩」と表現したのは私の些細な優しさだった。

本当は「強引な抑圧」と書きたかったのを我慢した。

 

LINEの会話はそこで止まった。

母はそれ以上何も言ってこなかった。

今頃泣いているだろうか、傷つけただろうかと心配しながらも

その言葉を吐いて傷付き泣いていたのは私だった。

 

姪を心配してないわけじゃない。

だけど私と母の間で雑談出来る内容じゃないことを分かって欲しい。

私はあの日々を許せないままだ。

もしかしたら反省して謝って欲しいのかもしれない。

でもただただ罪悪感を相手に植え付けたくなった。

モヤモヤと、マグマのように心が煮えたぎった。

 

寝るまでは「何も考えない何も考えない」と念じながら

ゲームやマンガや映画でひたすら気晴らしをしたけれど

その夜は当然のように眠れなくて夜驚症もどきが爆発した。

気がつくと叫んでいる。体を叩きながら意識を取り戻そうとする。

くるしい、くるしい、楽になりたい。

心臓が火あぶりになっているような感覚だ。

エビリファイ3mgとレキソタン5mgを飲んで無理矢理眠った。眠れた。

 

翌朝の目覚めは当然疲労困憊で口から魂が出ている状態。

それでもなるべく休んではいけないと自戒して頑張って出社した。

外に出てしまえば何とかなると思ったけど会社についても心が重くて

エビリファイ3mgを飲んでから

手の空いた時間に応接室の予約を取って30分くらい休憩した。

たったそれだけのことでこんなにダメージを受けてることが情けないし

終わらない親子関係を更に険悪にしたことは心苦しいし

でもどうしようもない、許せないという憎しみが1番強い。

 

思い出したくないのに、消したいのに

なんでこんなに鮮明に蘇ってしまうのだろう。