右を向いたら自尊心を傷つけられる光景を目にしてしまって
慌てて左を向いたら楽しそうに笑い合ってる和やかな光景があって
そんなものに同化出来る心理状態じゃなくて俯くと足が地底に呑まれてく。
後ろからは大嫌いが押し寄せてくる。
助けて、助けてってつぶやくけど
触らぬ神に祟りなしと誰も私を気にかけず景色はそのまま流れて行って
それで余計に傷付いて口を閉ざす。
ああもうこんな世界いやだって目を閉じたくなる。
見たくない。聞きたくない。
もう寝て忘れちゃおうって思ったら今度は夢がいじめるんだ。
何寝ようとしてんの?頭の中の泥の渦をよく御覧って。
目が覚める。死にたい。死ねない。
目を開いて今日も目の前の景色を記憶していく。
渦が濃くなる。生きている。
這いずりながら前に進むしか選択肢がなかった。