吾輩は吾輩である

どこかに理解者いるのかな

時は戦乱、世は地獄。

死後の世界に天国と地獄があるのなら、地獄は現世なんじゃないかと思う。

 

生きているとたくさんの苦悩が発生する。

乗り越えられないことでも背負って生きるしかない。

友人が主人公のせいで自殺してしまったことが描かれたマンガの中で

「償うつもりがあるなら自分も死のうと思うな。苦しみ続けて生きろ」

みたいな感じのセリフがあって、その感覚にとても頷いたのを覚えている。

 

そう。苦しみを抱えて生き続けることは死ぬことよりも辛いのだ。

自分を責めて、存在意義が見い出せなくなっていても

心無い他者に容赦なく否定されて更に傷つくことだってある。

なのに消えることが出来ない。重い重い存在感。

 

苦悩を忘れる程楽しさだけで満ち足りたこともあるけど

幸せな感覚を知れば知るほど、絶望した時の喪失感も増す。

「幸福を得る権利」を諦めてしまえば不幸の衝撃は少ない。

でも幸福が正常な状態だと思えばこそ余計に苦しさを増すんじゃなかろうか。

不幸の称号は自分に相応しいのか否か。

 

悔しかったら這い上がってみなよって煽る自分と

そんな元気はないよと肩を落とす弱気な自分が混在する。

最期に勝つのはどっちだろう。

 

初詣でついうっかり「心穏やかに生き延びられますように」と願ってしまった。

咄嗟に出てくるものは本音と言うけど、私は生きたいんだろうか。

こんなにも心の中は苦痛が渦巻いているのに。